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引越し作業は丸1日仕事で大変ですよね。
ご家族や友人に手伝ってもらう方も多いのではないでしょうか?
そう言われればそんな気がする…
もっとパワーが回復しそうな焼肉や、もっとお祝い感のあるお寿司なんかでも良いのでは?と思ってしまいます。
そこで今回は、
- なぜ引越しの後にそばを食べるのか
- 引越しそばの意味や由来
について解説します!
実は引越しそばって、本来の意味は今私たちがイメージするものとは違っているんですよ!
せっかく引越しするのであれば、知っているようで知らない引越しそばについても詳しくなっちゃいましょう♪
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目次
引越しそばについて今のイメージは?
冒頭でもお話した通り、今の引越しそばのイメージと言えば、
- 引越し当日に食べる
- 引越し作業が終わったら新居で食べる
- 引越しを手伝ってくれた人にふるまう
こんな感じですね。
引越し作業が終わって、その日の夕飯に引越しそば…と言うイメージの様です。
そばだけじゃなく、うどんで代用…なんて方も。
蕎麦が苦手な方もいらっしゃいますものね。
引越しの時にはとにかくツルツルと長いものを食べるのでしょうか?
それともやっぱり、引越しの後は大変だから手軽に食べられるものがいい…ということでしょうか?
なんだかわからなくなってきましたね、引越しそばの本来の由来を調べてみましょう!
引越しそばの由来や本来の意味ってなに?
実は本来引越しそばは、食べるものではありませんでした。
ご近所さんへの挨拶回りで配るものだったんです!
どうしてそばを配ったのでしょうか?それには次のような理由が考えられます。
- 「おそばにやって来ました」という意味を込めて
- 「末永くおそばにいられますように」と言う意味を込めて
- 「細く長く、切れないお付き合いを」と言う意味を込めて
- 価格が手頃だったから
引越し先でご近所(向こう三軒両隣)にそばを配る習慣は、江戸時代に東京(江戸)で広まったと言われているので、江戸っ子らしい機転を感じますね♪
また、そばは小麦粉でつくるうどんやそうめんと比較すると、非常に伸びにくく切れにくい性質を持っています。
そのことから、「途切れないお付き合いを」と言う意味も込められていたようですよ。
引越しの挨拶についても詳しく知りたい…そんな方は、こちらの記事で詳しくご説明していますので、是非参考になさってくださいね☆
↓ ↓ ↓
引越しの挨拶はいつ、どこまで行くべき?留守の時はどうする?
配ったのはそばだけ?他のものを配った習慣はあったの?
そばを配るようになったのは江戸時代中期と言われています。
ではそれまでは何も配らなかったのか…いえいえ、そばを配るようになる前は「小豆粥」や「餅」を配っていたそうです。
お餅にも同じようにおめでたい印象があります。お正月を思いだすからでしょうか…
おめでたい印象があるだけのことあって、小豆もお餅も当時はとっても高級品!
もらう側は嬉しかったかもしれませんが、配る側は結構な負担だったことでしょう。
そこで、安価で価格が安定していたそばを配るようになったと言われています。
とは言え当時配られていたのは乾そばではなくて生そばです。まだ乾麺は一般的ではなかったんですね。
私のように感じる人が多かったからかどうかはわかりませんが、そばを配る習慣はさらなる進化を遂げます。
生そばの代わりに、「蕎麦切手」なるものが配られるようになるのです!
現代の商品券やお食事券のようなものですね。
これなら挨拶に伺う時の手荷物の負担も減りますし、もらった側も好きな時に使えるので嬉しいはず!
「相手の負担にならないものを…」と言う現代の流れに近づいてきた感じがしますね。
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どうして引越しそばの意味は変わったのか?
形は変われど、江戸時代の間は引越しそばは挨拶時に配るものでした。
それがなぜ、現代のように「引っ越した日に食べるもの」と意味が変わってきたのでしょうか?
諸説ありますが、どうやら次のように考えられているようです。
- 蕎麦切手を買いに行ったとき、自分たちが食べるそばを注文する人が増えた
- ご近所に挨拶で粗品を配る習慣が薄れていった
- 蕎麦を食べる習慣だけが残った
確かに、蕎麦切手を買いに蕎麦屋さんに行ったのなら、ついでに自分たちの夕飯もそばにしよう…となりますよね!
その後、現在の私たちの暮らしを考えるとわかるように、挨拶で物を配る習慣は薄れていきます。
近所付き合いなどもだんだんと希薄になってきて、挨拶に行く習慣そのものも薄れていますものね。
「配るとしてもそばより、もっと喜ばれる日用品やお菓子の方が良い」と考えられて、そばが選ばれなくなっていることもあるでしょう。
それでも「食べる」習慣だけが残ったのは、やはり手軽さも大きな決め手の一つではないでしょうか。
そば以外にはどんなものを配る?
近所付き合いが希薄になっているとはいえ、今でも引越しの挨拶は行われています。
集合住宅の一人暮らしより、戸建ての家族暮らしの方がその習慣は残っているでしょうね。
そばを配らなくなった現代では、どのようなものが贈られているのでしょうか?
日用品
ラップや洗剤、スポンジなど、絶対使うだろう日用品が好んで贈られています。
食品と違って賞味期限の心配がないことや、あまり好みが無いこと、大きさ的に保管にも困らないことが大きな要因でしょう。
洗剤は、ちょっと臭いの好き嫌いがあって…
お菓子類
挨拶の時の手土産などは、使ったり食べたりするとなくなってしまう「消え物」の方が良いとされています。
その為、お菓子類もよく贈られますね。
バームクーヘンも「年輪を重ねる」と、縁起が良いとされています。結婚式の引き出物によく使われるのもそのためですね。
手軽に食べられそうですし、もらうと嬉しそうです!
蕎麦などの乾麺
蕎麦を配る習慣がなくなったからこそ、ここはあえて…!!
昔ながらなことがおしゃれだったりしますよね。
でも、蕎麦はアレルギーがな…そう思われる方には、こんなものも!
そば粉を使わない海藻麺だなんて、工夫された商品があるんですね!
好みがあるものですが、ちょっとおしゃれな印象を与えられるかもしれませんよ!
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まとめ
引越しそばの本当の意味や由来について解説してきました!
- 引越しそばの起源は江戸時代中期の東京(江戸)
- 引越しの挨拶として近隣に配っていた
- 「末永くそばにいられますように」などの語呂合わせで縁起を担いでいた
- 生そばを配る習慣から、「蕎麦切手」を配る習慣に変わった
- 配る習慣がなくなり、食べる習慣が残った
引越しそばは食べるものだと思っている方がほとんどだと思いますが、実はお配りするものだったのですね!
今では意味合いは変わりましたが、引越しにそばが付き物なのは変わりません。
せっかくなのでご挨拶の際に贈ってみるもよし、おいしく食べるもよし、いろいろな方法でそばを楽しみましょう!