鏡餅の飾り方や名前の由来って知ってる?三種の神器と関係がある!

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皆様お正月の準備はお進みでしょうか?

我が家でも年賀状の準備、お年玉用のポチ袋、おせち料理を考えて…と、少しずつ準備を進めています。

その他、飾る物の準備もしなければなりませんよね!

しめ縄や鏡餅、門松…は我が家には大げさかな(笑)

しめ縄は玄関に飾るだけなのである程度想像がつくのですが、鏡餅はいつも悩んでしまいます。

飾る場所も悩んでしまいますし、この葉っぱはどの順番で置くんだったかなぁ…と何度も積み直したり。

そこで今回は鏡餅について調べてみましたので、以下のようにまとめてご紹介します!

  • 鏡餅を飾る意味とは
  • 正しい飾り方とは
  • 名前の由来
  • 鏡餅はいつからいつまで飾るのか

何かと忙しい年末なので、うっかり飾り忘れていて慌てることもしばしば。

忙しい時期に良くわからないことに直面すると、イライラしちゃいますよね!

今のうちに確認して、心穏やかにお正月を迎えましょう!

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鏡餅はなぜ飾る?意味や由来をご紹介

鏡餅はお正月に飾るものですよね。

それはわかっているのですが、いったい何のために飾るのでしょうか?

鏡餅に限らずしめ縄や門松などのお正月飾りは、年神様をお迎えしてもてなすために飾るのです。

それぞれに次のような意味があります。

正月飾りを飾る意味
正月飾り 意味
鏡餅 神様の拠り所
しめ縄(しめ飾り) ・神様をお迎えするにふさわしい神聖な場所であることを示す
・結界をはって内部を神聖に保つ
門松 神様に家に来てもらうための目印

しめ縄(しめ飾り)で家を神聖に保ち門松でお知らせして鏡餅に宿ってもらうのですね。

…となると、絶対飾らなきゃならない感じがしますよね!

神様が居場所が無くてどこかに行ってしまったら大変…

ますます正しく飾らなければならないと感じますね!

鏡餅の飾り方とは

鏡餅はどのように飾られていると思いますか?

丸い平たいお餅が2段、その上にみかん

このイメージが強いのではないでしょうか。

基本の鏡餅の形とそれぞれの意味を解説しますね。

鏡餅の飾りの意味とは

基本はこのような形です。

それぞれの意味をご説明します!

みかん(橙)

鏡餅の上にのっているものはみかんだと思っていましたが、正式には橙(だいだい)だそうです!

橙はみかんと同じく柑橘類ですが、果実はそのままにしておくと落ちることなく、2~3年枝についています。

その様子から「代々続く」と、縁起物として扱われるようになりました。

最近は橙にこだわらず、葉付きのみかんなどが飾られることも多いです。

四方紅(しほうべに)

お供え物を載せる色紙で、四方を紅で縁取ったものです。

鏡餅の下にも敷きます。

四方紅がなければ、白い和紙などで代用する場合もあります。

御幣(ごへい)

御幣も神に供えるものです。

鏡餅の他にも神社でもよく見られますね。

四方紅の上に敷きます。

三方(三宝)

神様へのお供え物を置く台です。

三方向に穴があいているのが特徴です。

神様の拠り所を地べたに置くわけにいかないですものね。

三方がなければ、白木塗りのお盆に置くと良いですね。

我が家では白木の低い台に置いています。

鏡餅には、他にもいろいろと飾られるものがあります。

裏白やゆずりは

裏白もゆずりはもです。

裏白はシダ植物の一種で裏側が白くなっています

裏が白いことから、「白髪になるまで」と言った長寿の祈りも込められています。

ゆずりはは、新芽が出てから前の葉が落ちます。

その様子が、先祖代々家を引き継いでいく様子に例えられ、縁起物として扱われています。

どちらの場合も、四方紅と御幣の間に挟むように飾ります。

両方を飾るときは、四方紅、裏白、ゆずりは、御幣の順に置かれるのが一般的です。

御幣を下にする場合もあります。

するめ

するめは実は縁起物です。

結婚前の結納飾りの中にもするめがあり、その際は「寿留女」と書いたりします。

するめが縁起物とされるのは、非常に日持ちする食品であるからです。

「末永い」ことを連想させ、末永い幸せを願って飾られることがあります。

また、室町時代の頃にお金は「お足」と呼ばれていたことから、足が10本もあるするめは金運アップも連想させ、縁起物とされてきました。

飾り方は様々あり、

  • 四方紅と御幣の間に挟む
  • 大きいお餅と小さいお餅の間に挟む
  • 小さいお餅と橙の間に挟む

などがあります。

地域差が大きいので、ご実家に確認してみられると良いでしょう。

昆布

昆布もするめと同じく、古くから縁起物とされてきました。

結婚式の引き出物の1品とされることもあります。

昆布が縁起物とされるのは、「よろこぶ」→「よろこんぶ」の語呂合わせです。

飾り方はするめと同じく地域差が大きいのですが、多くの場合するめとセットで置かれることが多いですよ。

串柿

串柿ってご存知ですか?

干し柿が連になったものです。

柿は寿命の長い樹なので、長寿を願う縁起物とされています。

幸せを「かき」集める、の語呂合わせもあるのですが、さらにいくつ連なっているのかで異なる意味も持つんですよ!

串柿の意味
干し柿の個数 置き方 意味
5個 1個-3個-1個 ひとり(1個)ひとり(1個)が皆(3個)幸せに
10個 2個-6個-2個 いつもニコニコ(2個2個)仲睦まじく(6個)

干し柿は白い粉をふいていますよね。

その白い粉にも「共に白髪が生えるまで」仲良くしようという祈りを込められています。

置き方で意味が変わって、しかもなんだかとっても可愛い語呂合わせですよね♪

ともに白髪が生えるまで夫婦円満、家庭円満でいられたらいいなぁ。

串柿は、橙と小さいお餅の間に挟みますが、それぞれの大きさによってうまく置けないことがあります。

間に挟めそうになければ、三方の上に、鏡餅の前側に置けば良いですよ。

鏡餅を飾る場所はどこ?

重ね方はわかりましたが、どこに置けばよいのでしょうか?

置き方にも地域差や家それぞれの考えがあり、絶対の決まりはありません。

ただ、神様の宿る神聖なものですから、それを踏まえて考えると良いでしょう。

例えば床の間や神棚などの神聖な場所は、飾るのにふさわしい場所ですよね。

我が家には床の間もありますが、お正月の間は食卓に置いています。

おせち料理と並んでいてほしい感じがして…

一番奥に鏡餅があるの、分かって頂けるでしょうか?

我が家のように食卓に置く方も多いようです。

食卓は家族の集まる大切な場所ですから、神様にもそこに来てほしい…と考えられることもあるからです。

その他、玄関や各部屋に1個ずつ置く…なんて風習がある場合も。

逆に「玄関には置かない」とされている地域もあるようですので本当に様々です。

どこに飾っても良いわけですが、「神様が拠り所にするんだ」と考えて、飾る場所を決めると良いですね。

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鏡餅の名前の由来とは?三種の神器との関係も解説!

鏡餅の飾り方はわかりましたが、どうして「鏡餅」と呼ぶのでしょうか?

由来はそのまんま、鏡の形に似ているからです。

昔の鏡は丸かったんですね。

名前ではなく形の由来としては、他にも「心臓」を意味しているとか、「太陽」を意味しているとも言われています。

大きいほうを「太陽」小さいほうを「月」に見立て、重なると縁起が良いことから2段重ねた形になったとも考えられているのです。

他にも諸説あるのですが、やはり「鏡」に見立てたというのが有力な説です。

鏡の中でも「三種の神器」に見立てられています。

三種の神器と鏡餅の関係とは?

「三種の神器」と言うと、家電を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうか?

戦後新しく現れた、生活に欠かせない家電として、冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビが三種の神器として宣伝されました。

その他にも「デジタル三種の神器(デジカメ、DVDレコーダー、薄型テレビ)」などの言葉もあり、大切なものを表す時に三種の神器という言葉を使われることが多いようです。

現在ではそのような使われ方をしていますが、本来の三種の神器は天皇家で代々引き継がれてきた宝物の事で、八咫鏡(やたかがみ)八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)の3つです。

鏡餅の丸い形を八咫鏡に見立てただけでなく、鏡餅の飾りには他の2つを模したものもあります。

鏡餅飾りの中の三種の神器
  • 餅:八咫鏡
  • 橙:八尺瓊勾玉
  • 串柿:天叢雲剣
3つすべてに見立てたものがあるのなら、やはり鏡餅の「鏡」は八咫鏡なのだろうと思いますね。

鏡餅を飾る時期はいつからいつまで?

鏡餅の飾り方や由来はわかりました。

よし!飾ろう!…と思った時に、もう一つ困ってしまうのが「いつ飾るのか」です。

そして最終的に「いつまで飾っておくのか」という悩みにも直面することになります。

この2つの悩みも解決しておきましょう!

鏡餅はいつから飾る?

鏡餅はお正月に神様に拠り所にしてもらうものですから、旧年中に飾らなければなりません。

とはいえ、年末ならばいつでも良いというわけではありません。

鏡餅に限らず正月飾りを飾る時には次のような注意点があります。

正月飾りを飾る日
  • クリスマス(12月25日)が終わってから飾る
  • 12月28日は縁起が良いので(8は末広がり)
  • 12月29日は「苦」を連想させるので良くない
  • 12月30日はキリの良い数字で
  • 12月31日は一夜飾りになるので良くない
  • 大安吉日が良い

この様に言われています。

29日は、「二重に苦しむ」として縁起が良くないとされています。

二重に苦しむなんて…すごく嫌ですね…。

また、31日に飾ることは一夜飾りと言って嫌われるのですが、なぜ一夜飾りが良くないかご存知でしょうか?

「たった1日前にしか準備しないなんて、神様に対して失礼」や「お葬式の飾りが一夜飾りとなり、それを連想させるため」と言った理由がよく言われますが、別の意味もあります。

実は年神様は、31日の朝に家にやってくるのです!

31日の朝に来られた時に目印である門松が無ければ家がわかりませんし、しめ縄が無ければ家の中が清められているかどうかわかりません。

そして、鏡餅が無ければせっかく来てくださった神様の拠り所がありませんね!

それは大変!どこかに行ってしまわれる!

そうならない為にも、正月飾りは30日までに飾るようにしましょう♪

鏡餅はいつまで飾る?

飾り始める日はわかりましたが、では一体いつまで飾るのでしょうか?

一般的に、正月飾りを飾るのは「松の内」の期間とされています。

松の内は正月の準備を始める「正月事始め」の12月13日から、1月7日までです。

関西では1月15日までを松の内としている地域もあります。

新年になってからの松の内の間は、神様がおられる期間なので、正月飾りは下げません。

三が日が終わったからお正月終わり!…と、早々に飾りを片付けたがる方もいらっしゃいますが、7日までは飾っておいてくださいね。

それなら鏡餅も1月7日に片付けるのかと思いますが、違うんです。

鏡餅は、1月11日か1月15日に鏡開きをし、それまではずっと飾っておきます。

鏡開きとは

鏡開きとは、鏡餅を飾り終えて床の間や神棚からおろし、食べることです。

松の内が1月7日までとされている地域では1月11日に鏡開きを行い、1月15日までが松の内の地域では鏡開きも1月15日に行います。

鏡餅を食べる時に包丁で切ると「切腹」を連想して縁起が悪いとされていますので、木づちや綿棒で叩いて割るようにしてください。

鏡餅に限らず、お祝い事などで刃物は「裂く」や「切る」ことは避けますよね。

鏡餅を下ろしていただくことを「鏡開き」と表現するのも、縁起を担ぐためですよ。

割って食べて、神様の力を分けていただくことになります。

必ず食べなければならないなと思いますが、鏡餅って2段重なっている部分がカビてしまいませんか?

カビるのを防ぐために、こんなものもありますよ!


ぜひ活用して、鏡餅をちゃんと食べましょうね♪

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まとめ

鏡餅を飾る意味や正しい飾り方、飾る時期について解説してきました!

  • 鏡餅はお正月に家にやってきた神様が宿るところ
  • 三方→四方紅→御幣→餅→橙の順で置くのが基本の形
  • 裏白やゆずりは、昆布、するめ、串柿などの縁起物を飾ることもある
  • 鏡餅の名前の由来は三種の神器の一つ「八咫鏡」と言われている
  • 橙は「八尺瓊勾玉」、串柿は「天叢雲剣」を模したものだとされている
  • 鏡餅を飾るのは12月28日が良く、12月29日や31日は避ける
  • 鏡餅は1月11日か15日に鏡開きして食べる

毎年何となく飾っていた鏡餅ですが、神様が宿るところだと知って驚きました。

今年からは「神様をお迎えする」という気持ちをしっかり持って飾りたいと思います♪

正しい準備で、気持ちの良いお正月を迎えましょうね!

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